conf.modules.d内のモジュールについて

環境

ディストリについて

$ cat /etc/redhat-release

の結果は次の通り。
Rocky Linux release 9.1 (Blue Onyx)

conf.modules.dについて

次のコマンドでインストールした時の、

# dnf install httpd

ApacheのDSOで利用するモジュールの有効・無効を設定するファイルが置かれているディレクトリが、conf.modules.dとなる。場所は次の通り。
/etc/httpd/conf.modules.d

00-mpm.conf

MPMの選択をするために使う。省略する。

00-base.conf

備考欄には、まとめた時点で構築予定のサイトに対して必要か不要かを記載している。

モジュール名役割など備考
mod_access_compatホスト(名前もしくはIPアドレス)に基づいたグループ承認。必要
mod_actionsメディアタイプやリクエストメソッドに応じてCGIスクリプトを実行する機能を提供。必要
mod_aliasホストファイルシステム上の色々な違う場所をドキュメントツリーにマップする機能と、URLのリダイレクトを行う機能を提供。必要
mod_allowmethodsApacheで使用するHTTPメソッドを簡単に制限することができる。必要
mod_auth_basicBASIC認証を行うために必要。不要
mod_auth_digestダイジェスト認証を行うために必要。不要
mod_authn_anon認証が必要な領域へのanonymousユーザのアクセスを許可する。不要
mod_authn_coreWebサイトの一部分に対してアクセス許可・拒否に関する機能を提供する。認証に関する共通のディレクティブを提供する。必要
mod_authn_dbdユーザ認証にSQLデータベースを利用する時に必要。不要
mod_authn_dbmDBMファイルを用いたユーザ認証に必要。不要
mod_authn_fileテキストファイルを用いたユーザ認証に必要。不要
mod_authn_socacheバックエンドの負荷を軽減するために認証資格情報のキャッシュを管理する。不要
mod_authz_coreWebサイトの一部分に対してアクセス許可・拒否に関する機能を提供する。mod_authn_fileやmod_authz_userとの接続で使われることが多い。必要
mod_authz_dbdSQLデータベースを利用したユーザ認証に必要。不要
mod_authz_dbmDBMファイルを利用したユーザ認証に必要。不要
mod_authz_groupfileプレインテキストファイルを用いたグループ認証に必要。不要
mod_authz_hostホスト(名前またはIPアドレス)に基づくグループ認証に必要。必要
mod_authz_ownerファイルの所有者に基づいた認証に必要。不要
mod_authz_user認証されたユーザにWebサイトの一部へのアクセスを許可・拒否するために必要。必要
mod_autoindexディレクトリインデックスを生成する。自動インデックス生成などもこのモジュールを利用する。不要
mod_cacheURIをキーにしたコンテンツをキャッシュするために必要。不要
mod_cache_diskURIをキーにしたコンテンツをキャッシュするストレージの管理を行うために必要。不要
mod_cache_socachemod_cache関連で使われる。ストレージの管理を行うために必要。不要
mod_data画像等のデータをRFC2397で定義されたデータにしてWebブラウザへ送信するために必要。不要
mod_dbdSQLデータベースとのコネクションを管理するために必要。不要
mod_deflateサーバからクライアントへのデータを圧縮することで通信量を減らすために必要。(サーバとクライアント両方対応している必要がある)不要
mod_dirURLの最後のスラッシュのリダイレクトと、ディレクトリのインデックスファイルを扱う機能を提供する。必要
mod_dumpioApacheが受け取った全ての入力と、Apacheにより送られた全ての出力の、両方もしくは一方のログを収集できる。必要
mod_echoプロトコルモジュールの概要を示すためのエコーサーバ。
httpやhttps以外のプロトコルを利用したモジュールを開発する時の例として使うもの。
不要
mod_envCGIスクリプト及びSSIページに渡される環境変数を変更する機能を提供する。必要
mod_expiresコンテンツのキャッシュの有効期限を通知するために使われる。不要
mod_ext_filterレスポンスのボディをクライアントに送る前に外部プログラムで処理するために必要。不要
mod_filterHTMLページの置換を行う時などに使用する。不要
mod_headersHTTPリクエストのヘッダと応答のヘッダのカスタマイズをする時に使用する。不要
mod_includeファイルがクライアントへ送られる前に処理するフィルタを提供する。SSIなどで使用する。不要
mod_infoWebブラウザからApacheの設定や有効になっているモジュール一覧などを確認できる。保留
mod_log_configサーバへのリクエストのログ収集を行う。必要
mod_logioリクエストごとに受け取ったバイト数と送信したバイト数のログ収集を行う。必要
mod_macrohttpd.confなどに記載されたマクロ機能を提供する。<Macro>ディレクティブを提供する。httpd.conf内で<Macro>ディレクティブは使用されていなかったので不要。不要
mod_mime_magicLinuxのfileコマンドと似た動作を行い、MIMEタイプを判別するために使用される。Webサーバの処理速度を上げたくなったら不要かどうかを検討する。mod_mimeの補足的なものとして使われるらしい。必要
mod_mimeリクエストされたファイルの拡張子と振る舞い(ハンドラとフィルタ)、内容(MIMEタイプ、言語、文字セット、エンコーディング)とを関連付ける。必要
mod_negotiationコンテントネゴシエーション機能を提供する。必要
mod_remoteipロードバランサやProxyサーバがある環境で使われる。不要
mod_reqtimeoutコネクションのタイムアウト等を設定できる。タイムアウトやデータレートは低く設定した方が良い。必要
mod_requestHTTPリクエストボディを処理して利用できるようにするフィルタ。不要
mod_rewriteWordPressを利用するために必要。URLの書き換えやリダイレクト処理を行ってくれる。必要
mod_setenvifリクエストの特徴に基づいた環境変数の設定を可能にする。必要
mod_slotmem_plainメモリ管理に関する機能を提供する。
ApacheをデフォルトのConfigureを利用してコンパイルした時にはロードされていないので、不要とする。
不要
mod_slotmem_shmメモリ管理に関する機能を提供する。
ApacheをデフォルトのConfigureを利用してコンパイルした時にはロードされていないので、不要とする。
不要
mod_socache_dbmDBMファイルを利用したキャッシュ関連機能を提供する。不要
mod_socache_memcacheキャッシュに関する機能を提供する。不要
mod_socache_redisキャッシュに関する機能を提供する。不要
mod_socache_shmcbキャッシュに関する機能を提供する。不要
mod_statusサーバの活動状況と性能に関する情報を提供する。
サーバの統計情報を読みやすい形式で表したHTMLページが表示される。
保留
mod_substitute正規表現や固定文字列を使用してレスポンスボディの書き換え機能を提供する。不要
mod_suexec指定されたユーザとグループでCGIスクリプトを実行する。不要
mod_unique_id一意の識別子を提供する。クラスタなどで利用される。不要
mod_unixdUnix-Familyプラットフォームでの、基本的なセキュリティの機能を提供する。必要
mod_userdirユーザ専用のディレクトリを提供する。不要
mod_versionバージョン依存の問題を解決するための、<IfVersion>ディレクティブを提供する。
1つの設定ファイルで異なるバージョンのApacheを動かしたい時に使用する。
不要
mod_vhost_alias沢山の数の、似た設定のバーチャルホストを利用したい時に使う。不要
mod_watchdog他のモジュールから利用される。不要

00-dav.conf

モジュール名役割など備考
mod_davWebDav機能を提供する。不要
mod_dav_fsWebDavのファイルシステム関連の機能を提供する。不要
mod_dav_lockWebDav用の汎用ロックモジュール。不要

00-brotli.conf

モジュール名役割など備考
mod_brotliBrotliを利用して、クライアントへ送るデータを圧縮する時に使う。不要

00-lua.conf

モジュール名役割など備考
mod_luaHTTPリクエストにLuaスクリプトをフックさせる時に使う。不要

00-optional.conf

モジュール名役割など備考
mod_asisCGI等が無くてもリダイレクトや他の特別なHTTP応答を送ることができる。不要
mod_buffer入出力のフィルタに関するバッファを提供する。不要
mod_heartbeatプロキシサーバへサーバステータスを送信する時に使う。不要
mod_heartmonitormod_heartbeatの情報をまとめるために使う。不要
mod_usertrackCookieを利用するために必要。必要
mod_dialup古いモデム規格で通信された場合に使われる。不要
mod_charset_lite文字コードを変換して送りたい場合に使われる。
サーバ上ではEUCで保存、クライアントへはシフトJISで送信したい等。
不要
mod_log_debugデバッグレベルでのログ収集をする時の追加オプションを提供する。必要
mod_log_forensicフォレンジックログを収集するために必要。不要
mod_ratelimitクライアントへの帯域制限をする時に使う。必要
mod_reflectorリクエストボディをクライアントへ送り返す時に使われる。不要
mod_sed入出力のフィルタでSEDを使う時に必要。不要
mod_spelingユーザが入力したであろう間違ったURLを、大文字小文字の区別を無視することと、1つ以下の綴り間違いを許容することで修正を試みる。不要

00-proxy.conf

モジュール名役割など備考
mod_proxyApacheのHTTP1.1プロキシ・ゲートウェイ機能を提供する。
mod_proxy_fcgiを利用する予定なので、必要。
必要
mod_lbmethod_bybusynessmod_proxy_balancerで利用されるスケジューラアルゴリズムを提供する。不要
mod_lbmethod_byrequestsmod_proxy_balancerで利用されるスケジューラアルゴリズムを提供する。不要
mod_lbmethod_bytrafficmod_proxy_balancerで利用されるスケジューラアルゴリズムを提供する。不要
mod_lbmethod_heartbeatmod_proxy_balancerで利用されるスケジューラアルゴリズムを提供する。不要
mod_proxy_ajpmod_proxyでAJPをサポートするためのモジュール。不要
mod_proxy_balancermod_proxyを拡張して、ロードバランスを有効にするために使う。不要
mod_proxy_connectCONNECTリクエストを扱う、mod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_expressリバースプロキシのためのmod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_fcgiFastCGIをサポートするための、mod_proxy用の拡張。必要
mod_proxy_fdpassfdpassプロセスをサポートするための、mod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_ftpFTPをサポートするための、mod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_httpHTTPをサポートするための、mod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_hcheckロードバランスに関する機能を提供する。不要
mod_proxy_scgiSCGIをサポートするための、mod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_uwsgiuSGIをサポートするための、mod_proxy用の拡張。不要
mod_proxy_wstunnelWebSocketをサポートするための、mod_proxy用の拡張。
WebSocketはWebにおいて双方向通信を低コストで行うための仕組み・プロトコルの1種。
不要

00-systemd.conf

モジュール名役割など備考
mod_systemdsystemctlコマンドからApacheの起動等を制御したい時に使う。必要

01-cgi.conf

モジュール名役割など備考
mod_cgidPHPを別のやり方で動かすので不要。不要

10-h2.conf

モジュール名役割など備考
mod_http2HTTP2をサポートするために必要。
参考ページはここ
必要

10-proxy_h2.conf

モジュール名役割など備考
mod_proxy_http2HTTP2をサポートするための、mod_proxy用の拡張。不要

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