状況
VPNを使い、ファイルを開いたりの操作がとにかく遅い。
1つの軽いPDFファイルを開くのに、30秒～5分ほどかかる。
OS：Windows10 Pro
最適なMTUを調べる。
ping -f -l 1372 -n 1 適当なLAN内デバイスのIPアドレス
-f ：フラグメント不可に設定。
-l ：送信するデータのサイズを設定。（今回は1372）
-n ：pingを送信する回数を設定（今回は1回）
上のコマンドでMTUを調べる。
調べ方は-lオプションで指定する値を増減させて調べる。
例えば、MTUの値に1500が最適な場合は、
ping -f -l 1472 -n 1 適当なLAN内デバイスのIPアドレス
が正常に通る。
計算式は
1500 = 8(byte)(ICMPヘッダ) + 20(byte)(IPヘッダ)
+ 1472(byte)(pingで送るデータのサイズ)
となる。
合計28byteはpingをやると必ずついてくるヘッダなので、
それを見越してサイズを決定する必要がある。
通常ならMTUの値が1500のため、
ping -f -l 1472 -n 1 適当なLAN内デバイスのIPアドレス
は通るが、VPN等ではMTUがより小さい値になっていることが多い。
その際に、-lオプションの値を少しずつ小さくしていき、
最適なMTUの値を調べる。
最適なMTUを設定する。
最適なMTU値がわかったら、
netsh interface ipv4 show interfaceでインターフェイス一覧を表示して、Idxを確認する。
確認後、
netsh interface ipv4 set interface 確認したIdx mtu=設定したいMTU値
とやって、MTUを設定する。
参考画像
この画像は指定したサイズのpingが通らない時の画面。
この画像は指定したサイズのpingが正常に通った時の画面。